肝炎はコーヒーで抑制出来る|コーヒーが肝炎や肝臓がん効く5つの理由

今でもコーヒーは体悪い、肝炎になる、肝臓がんになると言われています。ですが、1日3杯程度のコーヒー摂取は肝機能の働きを良くする事が1980年代の研究ですでに明らかになっています。

この意識を大きく進展させたのは、実は日本の研究による貢献が大きく、会社員の定期健康診断、自衛官の除隊時健康診断でのデータが報告されています。

コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1にまで低下していました。発生率の低下は男女に関係なく見られていました。
引用元:コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について

今回はちょっと堅苦しいですが、コーヒーが肝炎を予防し、肝臓がんまでも押さえ込む効果がある、その5つの理由をご紹介します。

 

コーヒーのクロロゲン酸などが体の酸化(老化)を防ぐ可能性

コーヒーにはクロロゲン酸をなどの多くの抗酸化物質が含まれており、マウスなどを使った動物実験などでは、このクロロゲン酸が肝臓のがん化を防御する働きがあるいう報告があります。

さらに、コーヒーには炎症を和らげる作用が確認されており、肝炎の進行を防ぐことによって、肝がんを予防すると考えられています。

ポリフェノール(クロロゲン酸)は動脈硬化も防ぐ

美容に興味がある方なら一度は聞いた事があると思いますが、ポリフェノールは植物が作り出す抗酸化物質のことです。コーヒーの他には赤ワインのアントシアニン、お茶のカテキン、ココアのカカオポリフェノールなどがポリフェノールの仲間ですね。

コーヒーの飲用が、がんや糖尿病、肝炎や動脈硬化などの予防に有効であるという研究成果は、クロロゲン酸などのポリフェノールが持つ抗酸化作用が寄与しているといわれています。

豆知識:フレンチパラドックスとは?
愛と自由と平等の国フランスでは、油の多い食事ばかりなのに心疾患の死亡率が低く、フレンチパラドックス(フランスの逆説)と呼ばれていました。赤ワインのポリフェノールによる抗酸化力が影響しているという仮説で赤ワインがブームとなりましたが、もしかしたら企業の戦略だったのかもしれませんね。

コーヒーのカフェインがアルコールの肝炎を防いでいる

1992年頃に、北カリフォルニアで行われた研究で、132例の肝硬変症例を10年間追跡したものがあります。この研究では、飲酒しない人の肝硬変に比べて、飲酒者は肝硬変による入院する危険率が高くなる事が分かっています。

このとき、一方にコーヒーを飲んでもらいましたが、コーヒーを飲まない人と比べて、肝硬変発症の危険率はコーヒー1杯で0.47、2杯で0.23、3杯で0.21、そして4杯では0.16へと低下する事が判明!

つまり、アルコールを飲む人ほど、コーヒーを飲む事で肝炎になる事を防ぎやすいという事です。このカフェインには糖尿病などの予防効果も報告されており、コーヒーのカフェインによるのではないかと推察されています。

コーヒーのカフェインのみが効果を発揮している!?

カフェインの効果で面白いのは、コーヒーと同じくカフェインの多く含まれている緑茶の場合、多く飲んでいる人でも肝がん発生率の低下がほとんど認められなかったという点です。

紅茶などにも含まれるカフェインなのに、どうしてコーヒーだけなのか、ハッキリとは分かっていませんが、コーヒーのカフェイン含有料だからこそなのかもしれませんね。

 

高度肝障害を阻止する働きがある

肝細胞が障害を受けると、細胞内にあるトランスアミナーゼ(ALT [GPT]とAST [GOT])が血液中に現れ、濃度が血清1リットルあたり40単位以上となります。

GOTの値と注意信号

GOT:グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ
AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
※GOTの量を1リットル中の国際単位で示したものです

11~40 正常値。正常値より低くても問題ありません。
100以下 ウイルス性慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、閉塞性黄疸の可能性もあります。
軽度の増加
100~500 ウイルス性慢性肝炎で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、脂肪肝、肝炎ウイルス以外のウイルスによる急性肝炎、閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変、心筋梗塞、筋肉疾患、溶血性疾患の可能性もあります。
中等度の増加
500以上 ウイルス性急性肝炎(極期)、ウイルス性慢性肝炎の急性増悪で多くみられる数値です。急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、肝炎ウイルス以外のウイルスによる急性肝炎、総胆管結石、心筋梗塞の可能性もあります。
高度の増加
1,000以上 ウイルス性急性肝炎(極期)、ウイルス性慢性肝炎の急性増悪で多くみられる数値です。劇症肝炎、薬物性肝炎、虚血性肝炎(ピーク時)の可能性もあります。
高度の増加

35歳から53歳の男性を対象に行った調査で、三段階に分けた肝機能異常の出現頻度が、毎日のコーヒーの摂取量別に集計した結果、コーヒーを毎日3杯以上飲むと、ALT値が40〜49/Lの軽度肝障害に比べて、ALT値が60 U/L以上となる高度肝障害を阻止する効果の方が、大きいことが分かりました。

肝臓が悪くなるとGOTとGPTの値が高くなる

GOTとGPTの正常値は40単位以下と言われています。GOTとGPTの値が少なすぎることで問題になることはまったくありませんが、問題は100前後のときです。

100以下の場合には、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが考えられ、節酒あるいは禁酒することによって下がることがあります。慢性肝炎や肝硬変などの悪い時期には数100くらいまで上がり、500を超える場合はウィルス性肝炎の疑いがありますので、すぐに医者に看てもらった方が良いでしょう。

 

γ-GTP(ガンマ-GTP)という肝機能の悪性を下げる効果がある

γ‐GTPの数値とコーヒーの関係は1997年に九州大学医学部の教授らが行った、アルコールを毎日瓶一本飲む人にコーヒーを毎日3〜4杯飲む人とほとんど飲まない人とを比較した研究で、コーヒーを飲む人の方がγ‐GTPが平均で10以上も低いことが分かった事に始まります。

もともと「γ‐GTPの数値が高い人は高血圧が多い」という報告があったため、同様に心臓病も多いといわれていましたが、それまではγ‐GTPは肝機能を測る代表的な数値であって、肝臓と高血圧や心臓病とはあまり関連性はないとされていました。

これらの情報を組み合わせて「コーヒーを飲むとγ‐GTP値が下がるのなら、血圧も下がるのではないだろうか」と考えてすすめた結果、コーヒーは肝障害を改善するという結論が出されたようです。

引用元:http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/doctor/78health

 

脂肪肝の蓄積を防ぎ中性脂肪の溜まりを抑制するから

海外ではコーヒーと肝臓の関係については以前から研究されていましたが、その当時日本にはコーヒーについて調べている研究者がいなかったそうです。

海外においても脂肪肝とコーヒーに関する研究はありませんでしたが、その2005年頃はちょうどNASHが問題化しつつある時期でもありました。

 

NASHという脂肪肝について

通常であれば、脂肪肝が炎症を起こすことはないのですが、なんらかの酸化ストレスや腸管内の毒素(エンドトキシン)が体の中で作用すると、肝細胞障害が発生して炎症が起きます。すると、炎症によって死んだ細胞の隙間を埋めるように線維化が進みNASHになるのです。

このNASH(線維化)が進行すると肝硬変になり、最後には肝がんになることもあります。

 

コーヒーを飲むことで脂肪肝を抑えられる

肥満気味でコーヒーを飲む量が少ない人は、痩せていてコーヒーをよく飲む人に比べると脂肪肝が多いという結果があります。つまり、コーヒーはその脂肪肝の発生を抑えている可能性があることが判明したということです。

ここでもコーヒーと同様の成分を含む緑茶も調べたそうですが、脂肪肝の抑制効果は認められなかったとのこと。やはりコーヒーにしかない特別な成分が関係しているようですね。

引用元:http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/doctor/78health

 

まとめ

今回ご紹介したように、コーヒーは脂肪肝をはじめ肝臓のいろいろな病気に効果があることが分かっています。

コーヒーは1日2~3杯飲むようにすれば、健康や美容にもいいことがたくさんあります。詳しいコーヒーの効果は下記の記事を参考にして頂ければと思いますので、コーヒー好きの方のお役に立てば幸いです。

コーヒーの効果全15種と効果を高めるための正しい飲み方

2016.01.07